丝袜美臀男ばかりの部屋だから大体はおそろしく汚ない。ごみ箱の底にはかびのはえたみかんの皮がへばりついているしc灰皿がわりの空缶には吸殻が十センチもつもっていてcそれがくすぶるとコーヒーかビールかそんなものをかけて消すものだからcむっとするすえた匂いを放っている。食器はどれも黒ずんでいるしcいろんなところにわけのわからないものがこびりついているしc床にはインスタントラーメンのセロファンラップやらビールの空瓶やら何かのふたやら何やかやが散乱している。ほうきで掃いて集めてちりとりを使ってごみ箱に捨てるということを誰も思いつかないのだ。風が吹くと床からほこりがもうもうと舞いあがる。そしてどの部屋にもひどい匂いが漂っている。部屋によってその匂いは少しずつ違っているがc匂いを構成するものはまったく同じである。汗と体臭とごみだ。みんな洗濯物をどんどんベッドの下に放りこんでおくしc定期的に布団を干す人間なんていないから布団はたっぷりと汗を吸いこんで救いがたい匂いを放っている。そんなカオスの中からよく致命的な伝染病が発生しなかったものだと今でも僕は不思議に思っている。 <strong>“知识产权”</strong>Y09BZ-OYq8P3tznvjDCF1d-